MHI 打上げ輸送サービス: 打上げ射場について

H-IIAおよびH-IIBロケットは、JAXA種子島宇宙センター(TNSC)から打ち上げます。TNSCは鹿児島県の南部、種子島の東南端の海岸線に建つ世界一美しいと言われるロケット発射場です。この施設は1966年に宇宙開発事業団(現宇宙航空研究開発機構(JAXA))により建てられ、1968年から日本での主要なロケット打上げが行われている日本最大のロケット打上げ施設です。

TNSCにはロケット打上げに欠かすことのできない各種施設が備わっており、円滑かつ安全な打上げ作業が可能になっております。H-IIAおよびH-IIBロケットはTNSC内の“大型ロケット発射場”から打ち上げられます。

打上げ射場
打上げ射場
打上げ射場地図
種子島宇宙センター地図

主要設備

1993年に建設されたH-IIロケット用射点は、H-IIAロケットの打上げ用に改修され、現在のH-IIAロケットはこの第1射点より打上げられています。その後、H-IIBの開発に伴い、第2射点が整備され、現在ではこれらの2つの射点が運用されています。この射場には、射点の他に大型ロケット組立棟、衛星組立棟、衛星フェアリング組立棟、移動発射台などがあります。

TNSCに搬入された衛星の打上げ前の最終的な組立や各種機能確認のために、衛星組立棟および衛星フェアリング組立棟をお客様に提供致します。衛星フェアリング組立棟にて衛星への推進薬の充填を行っていただき、その後、衛星フェアリングへの収納を行います。

大型ロケット組立棟では、お客様の衛星を格納したフェアリングを、ロケットに搭載します。この施設では衛星の搭載に先立ち、ロケットの第1段・第2段・SRB-Aなどの組立と、ロケットの点検・整備が行われます。
ロケット組立棟には衛星を搭載したロケットを射点まで運ぶ可動式の発射台(移動発射台)が組み込まれており、その中に衛星の点検設備(GSE:Ground Support Equipment)を設置する部屋(与圧室)を提供致します。与圧室に設置したお客様のGSEや、射場内のネットワークを介して、ロケットに搭載された後の衛星コントロール、モニターを遠隔にて行うことができます。また同様に、射点に移動した後でも衛星のモニターが可能です。

主要設備
(画像提供:JAXA)

射場作業の様子

水切り
VABでのロケット作業
機体移動
打上げ

三菱重工グループの実績