プラント自動巡回点検防爆ロボット EX ROVR “ASCENT” : 製品
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EX ROVR "ASCENT"

EX ROVR "ASCENT"_画像
  • 高い走破性能を有し、階段昇降を含むマルチフロアを自律で移動。
  • 可視カメラ、熱画像カメラ、ガス検知器、マイク等を搭載し、可視画像、熱画像、ガス濃度などのプラント情報を自動で取得。

防爆性能及びハードウェア仕様

  • Zone1の危険場所に対応可能な防爆性能を有し、危険場所での非接触充電により高い稼働率を実現
  • 高い走破性を有し、マルチフロア(46°の階段を自律で昇降)の自動巡回が可能
  • ハンドアイカメラを搭載した6自由度マニピュレータを有し、計器類の画像を近接・正対して取得
  • ガス検知器、マイクを搭載し、ガス濃度、音等のプラント情報の取得可能
X ROVR ASCENTのハードウェア構成と仕様

防爆機能

様々な国の規制に対応 日本(Ex2018)、IECEx、ATEX

  • ガスクラス:IIB+H2 T3 Gb
  • 危険場所:Zone 1
防爆機能
防爆規格 IECEx ATEX 日本(Ex2020(2018))
防爆性能 Ex db ib pxb IIB+H2 T3 Gb II 2G Ex db ib pxb IIB+H2 T3 Gb Ex db pxb IIB+H2 T3 Gb
型式認定合格番号 IECEx TIIS 22.0002X SCA 22 ATEX 140X 第TC22783X号

ASCENTは、移動用のメインクローラ/サブクローラおよびマニピュレータ用モータを含む本体を1つの内圧防爆構造容器としています。
各部を駆動する内蔵バッテリは、リチウムイオン電池の制御部と電池部を共に耐圧防爆構造のケースに収納しています。ASCENTに装備されるLED照明、ガス検知器、可視監視カメラ、マイク&スピーカは独立した防爆仕様を備えています。

ASCENTの防爆構造

自動運転

複雑なプラント内を夜間でも安全に自動巡回

  • LiDARによる3次元自己位置推定
  • 障害物検知
  • 階段昇降アルゴリズム
自動運転

EX ROVR "ASCENT"のセットアップ手順

遠隔操作によりプラント内のマップ作成、経路設定を実施し、自動巡回をセットアップ。

EX ROVR "ASCENT"セットアップ手順
手順1
操作機材、ロボット、ステーションを設置
手順2
ロボットを遠隔操作して、巡回エリアのマップを作成
マップ作成
マップ作成
手順3
ロボットを遠隔操作して、巡回シナリオ(巡回経路や画像取得等の作業)を作成・編集
手順4
巡回スケジュール(巡回開始時間や巡回シナリオの指示)を作成・管理
シナリオ作成_画像
経路設定
手順5
巡回実行 → スケジューラでシナリオが自動起動し、設定したシナリオに従って自動で移動し、可視画像・全天球画像や熱画像を取得(任意のタイミングで遠隔操作も可能)
自動巡回_1
自動巡回
自動巡回_2

高い機動性

狭隘かつ複数フロアにまたがる複雑なプラント内を稼働

  • 46°(基準最大)の階段昇降
  • 狭い階段踊り場での旋回
  • 防油堤の障害物乗り越え
高い機動性

ASCENTの走行性能

自動巡回時 遠隔操作時
傾斜 斜角の性状(摩擦係数など)による
勾配(スロープ) A参照 傾斜46°以下
横勾配(バンク) 水勾配以下(勾配1/50~1/100、角度に換算すると0.57°~1.15°) 転倒せずに走行できる傾斜は20°以下
階段 段の高さ 130mm~220mm
段の奥行き 210mm~310 mm
段の幅 900mm以上
傾斜についてはB参照
段の高さ 130mm~220 mm
段の奥行き 210mm~310mm
段の幅 900mm以上
傾斜46°以下
踊り場 下記の形状・寸法の踊り場を走行可能
U字型:最小寸法 幅1800mm × 奥行き 1000mm
L字型:最小寸法 幅1000mm × 奥行き 1000mm
I字型:最小寸法 幅900mm × 奥行き 900mm
段差 高さ20cm以下(矩形断面であること) 高さ40cm以下(形状による)
幅15cm以内 幅30cm以下(形状による)
A:自動巡回時に走行可能な勾配(スロープ)
自動巡回時に走行可能な勾配(スロープ)
B:自動巡回時に走行可能な階段の傾斜
自動巡回時に走行可能な階段の傾斜
走行ルートの条件

ASCENTの外形寸法よりも狭い通路は走行できません。ASCENTの周囲に人が立つことができる程度のスペース(約900mm)を確保してください。

走行ルートの条件_画像1
走行ルートの条件_画像2

通路上を旋回させるときは、ASCENTの全長よりも余裕のある領域である必要があります。右図のように約900mmのスペースを確保してください。


マニピュレータ

様々な姿勢で計器に近接・正対して画像取得、ハンドでの簡易作業

  • 6自由度防爆マニピュレータ
  • 対象物の形状に倣うハンド
マニピュレータ
駆動方式 ACサーボモータによる電気サーボ駆動
動作自由度 6軸(ハンド軸を除く)
軸構成 ローテーション軸:3軸
ピボット軸:3軸
可動範囲 リーチ:およそ球R1mの半ドーム面
最大速度(基準姿勢(注)における基準位置での水平・鉛直方向) 約100mm/秒
可搬重量(基準姿勢(注)における発生力) 約3kg(ハンド含む)
動作制御 各軸制御及び位置姿勢制御
異常時対応 エラー処理
駆動用原動機の定格出力 50W
  • 基準姿勢は下図のとおり。
マニピュレータ_基準姿勢
マニピュレータ_02

自動充電

危険場所で長時間にわたり連続稼働

  • 危険場所での大容量非接触自動給電
  • 2時間満充電で最大2時間稼働の高い稼働率
自動充電

主な外形寸法(mm)

本体質量:70 kg

主な外形寸法

データ蓄積

様々な場所から点検計画を設定、点検データを確認

  • お手持ちのウェブブラウザで点検メニューとスケジュールの設定
  • クラウド上で点検データ蓄積・分析
データ蓄積
  • 4G/LTEを介し、ロボットの管理、遠隔操作を実施
  • ロボットが取得したプラント情報はクラウドに保存し、履歴を管理
EX ROVR "ASCENT" のネットワーク構成_画像

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