核融合エネルギー :主な納入実績
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炉本体関連 実績

プラズマ真空容器

磁場閉じ込め核融合装置においてプラズマ(イオン、電子から荷電粒子の集まり)を閉じ込めるための高真空環境を提供する容器で、電磁力のような機械的荷重、温度に起因する熱的荷重等に耐えことができるように設計される。

プラズマ真空容器

京大 ヘリオトロンDR

京都大学 ヘリオトロンDR

  • 1981年
  • ヘリカル磁場装置
  • 真空容器
    • ・ 断面形状 円形
    • ・ 大半径 0.9m
    • ・ 小半径 0.112m
日本原子力研究所 JFT-2M

日本原子力研究所 JFT-2M

  • 1983年
  • トカマク磁場装置
  • 真空容器
    • ・ SUS304L
    • ・ 上下二分割、局所EBW溶接
    • ・ 断面形状 D型 
    • ・ 大半径 1.3m
    • ・ 幅/高さ 0.7m/1.7m
日本原子力研究所 JT-60U

日本原子力研究所 JT-60U

  • 1991年
  • トカマク磁場装置
  • 真空容器
    • ・ INCONEL625
    • ・ 二重壁構造、18セグメント
    • ・ 断面形状 多円弧非対称
    • ・ 大半径 3.4m
    • ・ 幅/高さ 2.38m/3.26m
産業技術総合研究所 TPE-RX

産業技術総合研究所 TPE-RX

  • 1998年
  • 逆磁場ピンチ磁場装置
  • 真空容器
    • ・ SUS316L
    • ・ 円管とベローズとの組合せ
    • ・ 断面形状 円形
    • ・ 大半径 1.72m
    • ・ 小半径 0.48m

プラズマ対向機器

プラズマ対向機器は、プラズマに直対するため、プラズマからの熱的負荷、粒子負荷が高く、厳しい環境に晒される。耐熱材料や粒子に対する耐性が高い材料が使用される。JT-60Uには、熱伝導に優れ、融点が高く、コアプラズマへの影響が小さくなるように炭素系の材料が使用されている。

プラズマ対向機器

名大 TEXTOR

名古屋大学 TEXTOR

  • 1986年
  • ポンプリミタ部の保護構造
  • アーマ材: 等方性黒鉛
  • 基板: INCONEL 625
日本原子力研究所 JT-60U W型ダイバータ

日本原子力研究所 JT-60U

  • 1998年
  • アーマ材:黒鉛(低熱負荷部)
    炭素繊維強化黒鉛(高熱負荷部)
  • 基板:INCONEL 625

燃料供給装置 実績

ペレット入射装置(日本原子力研究所殿向け)

ペレット入射装置は燃料粒子をプラズマ中に供給する装置で、燃料となる水素同位体ガスを、20K(-253℃)以下まで冷やして固化(氷)し、高速でプラズマ中に打ち込む。JT-60用4発ペレット入射装置(空気銃式)では、水素ガスを加速ガスとして、最高速度2.3km/秒を達成した。

ペレット入射装置(日本原子力研究所殿向け)

JFT-2M 単発ペレット入射装置

JFT-2M 単発ペレット入射装置

  • 1983年
  • 空気銃式
  • 氷ペレット:水素、1mmφ×1mm
  • 加速ガス:水素
  • 射出速度:0.9km/sec
JFT-2M 4発ペレット入射装置

JFT-2M 4発ペレット入射装置

  • 1987年
  • 空気銃式(バッチ式)
  • 氷ペレット:水素もしくは重水素
    1.28mmφ×1.4mm(3)
    1.48mmφ×1.6mm(1)
  • 加速ガス:水素もしくはヘリウム
  • 射出速度:最大 1.4km/sec
JT-60 4発ペレット入射装置

JT-60 4発ペレット入射装置

  • 1988年(改良型)
  • 空気銃式(バッチ式)
  • 氷ペレット:水素もしくは重水素
    3mmφ×3mm
    4mmφ×4mm
  • 加速ガス:水素
  • 射出速度:最大 2.3km/sec
JT-60 遠心ペレット入射装置

JT-60 遠心ペレット入射装置

  • 1997年
  • 遠心式、連続氷抽出
  • 氷ペレット: 重水素(もしくは水素)
    2mmφ×2mm
  • 射出速度:最大 1km/sec
  • 射出周波数:〜10Hz
  • 射出時間:〜10sec

トリチウム取扱い装置(日本原子力研究所殿向け)

核融合炉では、放射性物質となるトリチウムを取扱う技術はキー技術の一つとなる。トリチウム取り扱い装置では、燃え残りの燃料は排ガス中に含まれるため、排ガスからトリチウムを分離、回収、精製して、燃料として供給する装置となる。放射性物質であるトリチウムの過剰は放出がないように閉じ込め、処理する必要がある。建家内のトリチウムの換気・空調設備、回収・精製するためのクリーンアップ設備等がある。Pd膜拡散器、電解セルは不純物との分離に、Zr-Co金属ベッドはトリチウムの吸蔵・貯蔵に使用される。

トリチウム取扱い装置(日本原子力研究所殿向け)

TPL 空調設備(1985年)

TPL 空調設備(1985年)

燃料精製システム&ISS(1988年)

燃料精製システム&ISS(1988年)

米国ロスアラモス国立研究所向け向け FCU(1990年)

米国ロスアラモス国立研究所向け FCU(1990年)

燃料精製システムの主要コンポーネント

Pd膜拡散器

Pd膜拡散器
運転温度:300~450℃

セラミック電解セル

セラミック電解セル
分離温度:600℃

Zr-Co 貯蔵ベッド

Zr-Co 貯蔵ベッド
容量:200L
動作温度:20~450℃

三菱重工グループの実績