九州電力株式会社 新大分発電所
[ 大気汚染防止 ]
[ 環境装置 ]

建設工事は450トン大型ジャッキを4台使用した連動ジャッキアップシステムを採用することにより、工事の安全性確保と工期の短縮化を図ることが出来ました。

本工事は、1997年(平成9年)に建設された既設煙突(鉄塔+1筒身)に1筒身増設を行ったもので、併せて2007年(平成19年)改正建築基準法に準じた耐震・耐風補強対策を図ったものです。耐震性向上対策として、粘性系ダンパーであるオイルダンパーを採用した制震構造を採用し、最大減衰力F=1650キロニュートンとした大型の速度比例型オイルダンパーを、高さ158メートルの位置で増設筒身と鉄塔間に4台設けました。また、風洞実験により耐風安全性を検証し、空力不安定振動を抑制するフィンを増設筒身の高さ150メートルから190メートルの40メートル区間に設けました。これら対策により、従来の大掛かりな補強対策に比べ、経済性と高い耐震・耐風安全性を両立して達成することが出来ました。

客先
九州電力株式会社殿
工事名称
新大分発電所第3号系列(第4軸)増設工事のうち煙突筒身工事に伴う増設筒身据
完成年月日
2015年(平成27年)4月24日

諸元

煙突形式 二筒四角鉄塔支持型
煙突高さ GL+200m
筒身径 8.2mφ(既設) +8.5mφ(今回増設)
塗装仕様 ふっ素樹脂系
筒内ライニング仕様 高強度ポルトランドセメント系耐酸キャスタブル50mm
付帯設備 航空障害灯、ITV設備
オイルダンパー、空力フィン
架設工法 ジャッキアップ工法

ギャラリー

全景写真
空力フィン
ジャッキアップ架設
オイルダンパー

三菱重工グループの実績