煙突:技術情報
鋼製煙突の各種技術
表は横にスライドしてご覧いただけます。
環境技術 | 大気拡散シミュレーション・実験技術 |
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流体技術 | 各種流動解析、計測技術 |
耐震技術 | 地震応答解析、弾塑性解析 |
耐風技術 | 大型風洞実験、流動解析 |
制振・制震技術 | 各種制振・制震装置、空力安定性技術 |
材料技術 | 特殊ステンレス材料、耐蝕材料、高強度耐酸ライニング材料 |
製作技術 | 製缶加工技術、溶接管理技術 |
架設技術 | 高所施工技術、特殊架設工法、各種自動化技術、高効率架設技術 |
環境技術・流体技術
当社は、煙突に付随した環境技術を各種保有しています。1例として、ミストキャッチャーを紹介します。
本装置は排ガス中のミストを捕捉し、煙突頂部からのミスト飛散(スタックレイン)を予防します。
流体解析にて、ミストキャッチャーによるミスト捕捉やスタックレインのシミュレートが可能です。
ミストキャッチャー
ミスト捕捉シミュレーションの例
制振・制震技術
(1)風用制振技術
煙突のような円筒形断面を有する構造物は、カルマン渦にて風と直角方向に振動することが知られており、この振動はある特定風速で渦の発生周期と構造物の固有周期が一致し、共振状態となって非常に大きな振幅に成長します。
この様な振動を防止するため、当社では制振装置を煙突の頂部に設置しています。制振装置は、TMD(Tuned Mass Damper)と呼ばれるもので、「重り」「コイルばね」「オイルダンパ」から構成される振子構造となっています。
煙突とほぼ同じ周期に「重り」が振れるよう調整したTMDを煙突に設置することで、風により煙突が振動した際、「重り」が振動し「オイルダンパ」が作動することにより、煙突の振動エネルギーを吸収し、振動を抑制します。
TMD概要
実機起振によるTMD効果試験例
(2)耐震・制振技術
超高層煙突には、特有の振動性状や構造特性があり、また、煙突の高さや構造形式、耐震診断結果により、経済的で効果的な耐震補強対策は異なります。
当社は構造補強や様々な制震ディバイス等を活用した耐震・制震技術を有しており、お客様のニーズにマッチした工法の工法をご提案します。
【耐震】補強により強度UPを図る
【制震】エネルギー吸収を図る
材料技術
煙突筒身内面には、排ガスによる構造体の腐食を防止する目的でライニングが施工されます。
当社は、腐食環境とニーズにマッチした各種ライニングを取り揃えています。
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種類 | 無機系ライニング | 有機系ライニング | 金属系ライニング |
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事例写真 | |||
主な種類 | ポルトランドセメント系 水ガラス系 |
FRP、フレーク | ステンレス 耐食鋼、クラッド鋼 |
一般的特徴 |
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