實川 桂史郎

實川 桂史郎
實川 桂史郎

機械や化学など総合的な知識を結集させたプラントづくりで地球環境を守り続けていく。

PROFILE

大学では機械システム工学を専攻し、機械づくりの知識や技術を身につける。就活の軸は、機械系以外の分野にも携われる仕事を中心に検討。そんな中、MHIECに出会い、機械や電気、化学分野などの幅広い専門知識が求められるプラントエンジニアリング会社に興味を持つ。現在は詳細設計担当として、プラントの全体計画をもとに機器や設備の設計・図面化を行うとともに、製造管理から現地据付までの一連の工程を各担当部署と協力しながら携わっている。


01_現在の仕事について

詳細設計の仕事は図面を書くことだけじゃない。
あらゆるポジションを巻き込んでプラントをつくり上げる。

私が所属する設計部は、基本設計と詳細設計とで役割分担しながら設計業務を行っています。大きな流れとしては、まず基本設計がプラント全体の各機器の仕様を決定し、その計画に基づいて詳細設計が機器を製造するための詳細仕様の決定と図面化を行います。一般的に「設計」は図面を書く仕事のイメージが強いですが、私たちの仕事はそれだけではありません。作成した図面を製作メーカーに送るとともに、機器が完成するまで図面通りにつくられているか品質管理部と一緒に製作フォローをしていくこと、また機器の完成後は、据付作業などの現地工程が問題なく進むよう現地フォローすることが私たち詳細設計の仕事です。製作フォローにおいては図面と製作品に差異はないか、また一見図面通りだが製作誤差により動作がし辛いなどの不具合がないかを確認します。現地への設計フォローでは、現地から質問の回答や追加部品の緊急手配などを行い、不測の事態があってもスムーズに据付作業を行えるよう迅速な対応が必要となります。最初から最後まで一貫して責任を負う緊張感ある仕事ですが、無事にプラントが完成して稼働しているのを見ると大きなやりがいを感じます。


02_自分を成長させてくれたもの

他分野からの知識を吸収する日々。
自分にない視点を取り入れながらよりよいプラントをつくる。

機械工学を専攻し、就活でも自分の専門性を活かせる会社を中心に見ていました。そんな中、出会ったのがMHIECです。さまざまな分野の専門家たちが力を合わせひとつのプラントをつくり上げていく。そんな事業内容を知って、働く中で複数の専門性を磨いていける環境に魅力を感じました。実際にプラントの詳細設計に携わる中で、機械・電気・化学…と多くの知識をインプットできるため、視野が広がっている実感があります。私が所属している排ガスチームは、ごみ焼却時に排出される有害ガスを無害化することが大きな役割です。そこでは薬剤の拡散度合いの検討や水分の蒸発速度の検証など化学工学の知識が必要になり、機械を専門的に学んできた私にとって戸惑うこともありますが、毎日新しい気づきがあるので楽しみながら仕事をしています。また、新しい視点をもらえる点では、メーカーとのコミュニケーションも、自分の視野を大きく広げてくれました。たとえば、自分が作成した図面を先方に確認いただいた際に、こちらで指定した部品と同じ価格でより性能の良い物を提案してもらうなど、メーカーならではの目線からフィードバックをもらえます。そういった他の専門家からの意見は、社外、社内問わずとてもありがたいものであり、よりよいプラントをつくるために必要な変更かどうか判断しながらも、柔軟に取り入れるように心がけています。その結果、次に自分が機器の設計を行う際に指摘いただいたところの仕様をこだわってみるなど、今までになかった視点から設計に向き合えるようになりました。


03_今後の自分のキャリア

排ガス機器の長寿命化を実現したい。
持続可能な社会をつくるために自分たちができること。

ひとつの案件が数十年規模にわたるプラント業界。現在私は入社4年目で、プラントの設計から完工まで携わる点でまだまだ経験不足だと感じています。そのため、まずは自分の所属する排ガスチームで一人前になることを目標に日々仕事をしています。また、環境負荷を低減させる観点で私たち排ガスチームは非常に大きな責務を背負っています。現在私たちが取り組むべき課題のひとつが設備の長寿命化です。特に有害物質の除去設備には特殊なフィルターが多数使われており、そういった機器の長寿命化を実現できれば、メンテナンスコストを減らすだけでなく、環境負荷の低減にも貢献できると考えております。機器の劣化速度を観察するためには数年以上の長期間の検証が必要のため大変な面もありますが、それらの検証結果を設計に反映していくことで排ガス機器の長寿命化を実現し、持続可能なプラントづくりを目指していきたいと思います。

ONEDAY SCHEDULE
ONEDAY SCHEDULE

OFF TIME

デスクワークが多いので、リフレッシュのために天気のよい休日は山登りに出かけています。どこの山に登るかはその日の気分で決めることがほとんどで、朝から山を登り始めて午後には山を降りられるような日帰りで行ける山が多いです。最近はなかなか登れていないので、久しぶりに自然の空気を胸いっぱいに吸い込みに行きたいですね。


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