お客様に認められる商品を開発するために技術課題を解決・克服する

空調機技術部ルームエアコン設計グループ 布目 好教

入社以来、一貫してルームエアコンの設計を担当している布目さん。現在は日本向け高性能エアコン(フラッグシップモデル)の開発に取り組んでいる。

空調機技術部ルームエアコン設計グループ

布目 好教

2010年
入社。冷熱事業本部空調機技術部ルームエアコン設計グループに配属。3モデルの国内外ルームエアコンのフルモデルチェンジ機設計を担当

2018年
空調機技術部ルームエアコン設計グループ主任。
国内ルームエアコンのフルモデルチェンジ機設計を担当

  • 2022年現在
現在携わっている部署と仕事内容を具体的に教えてください。

構想4年の高性能エアコン開発
試行錯誤の末に、ようやく見えた最適解

2010年の入社以来、布目さんは一貫してルームエアコンの設計を担当。現在は日本向け高性能エアコン(フラッグシップモデル)の開発に取り組んでいる。

「2019年から構想に入り、ルームエアコンの設計としてはかなり時間をかけました。高性能エアコンを作るというコンセプトで始まったのですが、省エネ性を実現する部分で何度も試行錯誤を繰り返し、ようやく思い描いていた性能にたどりついたという感じです」

エアコンを開発する際は、お客様からの要望はもちろんだが、営業や品質保証、製造など、さまざまな部署からの意見も重要になるという。

「“省エネ性が高く、小さいエアコンがいい”という要望があった場合、小さくすると製造的に難しい課題が増えたり、部品コストもあがり販売価格との折り合いがつかない場合もあります。ですから、省エネ性や付加機能だけでなく、作りやすさ、部品の入手性、コストなどバランスを考えながら設計することが私たちの仕事なんです。」

仕事へのこだわりや自信があるポイントを教えてください。

知識・経験が豊富な人に、話を聞くこと
独りよがりな仕事にならないように心がけています

新しいことに挑戦する際は「人の話を聞くことを大切にしている」という布目さん。
それは現在担当しているフラッグシップモデルの設計にも活かされている。

「三菱重工サーマルシステムズは、歴史も経験も技術もある会社です。私の部署にも他部署にも、私より知識や経験がある人が大勢いますから、そういう方の意見に耳を傾けることがより良い製品作りにつながるのではないかと思っています。“昔、こういうことをやってみた”“最近こういうアイデアがある”といったいろんな人の話を聞きながら、独りよがりな仕事にならないように心がけています」

「現在手掛けているフラップシップモデルでも、熱交換器やファンの設計に苦労しました。その際もいろいろな人に話を聞き検討し、関係者の中で細やかなやりとりを何度も繰り返した結果、解決につながったと思います。」

今後の目標や展望を教えてください。

一般ユーザーの目に留まるルームエアコンで
より良いものを作っていきたい

布目さんは、これまで海外向けのルームエアコンの設計は担当してきたものの、国内向けのルームエアコンを担当するのは、今回のフラッグシップモデルが初めて。「発売されたときのお客様の反応が楽しみな反面、不安もあります」と布目さん。
「海外向けに私が担当したエアコンは非常に好評という話を聞くとやはりうれしく思います。
ルームエアコンは当社でもお客様に一番近い製品ですし、ルームエアコンの製品作りを頑張ることが、“三菱重工のエアコン”の認知度アップにつながると思います。
まずはこのフラッグシップモデルを無事に完成させて、引き続き一般ユーザーの目に留まるルームエアコンで、良い製品を作っていきたいです」

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