ニーズにこたえる商品構想

マーケティング室空調マーケティンググループ 加藤 隆博

設計出身の加藤さんは、現在2022年に新設されたばかりのマーケティング室に所属している。
それまでは、お客様の声を元に、営業部門と協議しながら商品企画を行っていた。

マーケティング室空調マーケティンググループ

加藤 隆博

2000年
入社。パッケージエアコン総括部パッケージエアコン技術部設計課に配属。ビル用マルチエアコンの開発設計業務を担当

2008年
欧州三菱重工(ロンドン)にて欧州向けの技術支援を担当

2009年
再びビル用マルチエアコンの開発設計業務を担当

2017年
空調機技術部マルチパッケージエアコン設計グループグループ長

2019年
空調機技術部商品企画グループ

2021年
空調機技術部マーケティング課

2022年
マーケティング室空調マーケティンググループ

  • 2022年現在
現在携わっている部署と仕事内容を具体的に教えてください。

2022年に新設のマーケティング室
今後、空調市場で必要とされる商品を企画・立案

設計出身の加藤さんは、現在2022年に新設されたばかりのマーケティング室に所属している。それまでは、お客様の声を元に、営業部門と協議しながら商品企画を行っていた。

「2019年に空調機技術部のなかに商品企画グループができたのですが、その後さらにマーケティングに注力すべきだという声が高まり、2022年に専門のマーケティング室ができたんです。現在は、空調マーケティンググループの一員として、空調市場で今後必要とされる商品開発計画と商品構想を立案しています」

空調マーケティンググループのメンバーは全部で10人。設計出身の加藤さんのほか、営業出身者など、異なる出自のメンバーで構成されている。

「営業出身の人は、代理店さんや販売店さんらと直接つながりがありますから、お客様の声を拾いやすいですし、私は設計出身ですから技術的なことが分かります。それぞれが得意な部分を活かしあいながら、商品企画を練っているところです」

仕事へのこだわりや自信があるポイントを教えてください。

設計出身だからできる
実現性と具体性の高い企画立案

マーケティング室は、いわば製品のスタートに関わる部署。その立ち上げの部分を担当できる面白みがある反面、「本当にこれでお客様に喜んでもらえるのか」と悩むことも多いという。

「省エネ性や、機能、価格、音、大きさなどお客様が望まれる要素をすべて盛り込んだ製品ができれば一番いいのですが、設計面や製造面、コストを考えるとすべてをかなえることは難しいです。何を優先させて、どうバランスをとれば、お客様に一番喜ばれる製品になるのか。これにはいつも頭を悩ませますね。ただ、すぐ隣にさまざまな部署出身のメンバーがいて、幅広い意見をもらえるので、いつも助けられています」

「私は設計出身ですから、望まれる機能が実現可能かどうかをジャッジできますし、どうしたら実現可能かを大まかにイメージしながら企画を考えることができます。企画立案しながら、具体的に“ここをこうしたら、これぐらいのことができる”ということを設計部門に伝えられるため、スムーズでより詳しいインプットが可能になったと思います」

今後の目標や展望を教えてください。

お客様に喜ばれる商品だけでなく
商品を選びやすい“仕組み”も作りたい

マーケティング室を作った目的の一つに、「市場ニーズを的確に把握し、お客様に喜んでもらえる商品と仕組みを作る」がある。

「お客様に喜んでもらえる商品なのに、お客様にその良さをお伝えする仕組みがないために、お客様が選びにくい状況になっているケースがあるんです。例えば省エネエアコンが欲しいという場合、同じような能力の商品はいろいろなメーカーから出ています。そんな時、どれを選ぶべきか、これを選ぶと過去商品よりもどれくらい省エネになるかといったことが、パッと分かるようなツールがあれば便利ですよね。マーケティング室としては、そういった機器選定ツール開発のお手伝いもしたいと思っています」

「現在2050年カーボンニュートラル実現に向けて、温室効果ガス削減を業界全体で取り組んでいます。三菱重工サーマルシステムズとしても、環境を大事にしながら、お客様に喜んでいただける製品を作っていくこと。これを念頭に置いて商品企画を立案していきたいです」

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