開発プロセス、開発体制
長年にわたり培ってきた高度なサーマル技術や豊富な製品開発ノウハウを生かして時代を先取るサーマルソリューションを提供しています。
製品の企画立案から販売に至るまで、上記プロセスで開発が進みます。以下では開発設計の一部を写真付きでご紹介いたします。
開発設計
開発設計プロセスの効率化は、より良い製品を世に送り出すうえで、重要なテーマです。当社ではデジタルエンジニアリングの活⽤による開発プロセス改⾰を進め、後戻りのない効率的な開発を⽬指しています。3次元モデルの活⽤による構造検討はもちろんのこと、FEM(Finite Element Method)やCFD(Computational Fluid Dynamics)などの解析技術の充実により設計期間の短縮を図っています。この様な最新のデジタルエンジニアリングと実機による徹底した検証評価及び品質管理のもとで製品を⽣み出しています。
マーケティングを反映した企画⽴案、先取の開発プロセス、そして信頼性の⾼い⾼度な製造技術──
販売・設計・製造が⼀体となった開発体制で顧客ニーズに迅速かつ明確にお応えします。
(注)FEM(Finite Element Method):「有限要素法」の意。数値解析手法の一つで、強度解析として用いられる。
(注)CFD(Computational Fluid Dynamics):「数値流体力学」の意。流体の運動に関する各種の方程式をコンピュータで解く数値解析・シミュレーション手法のこと
解析
実機検証試験
製造検査
三菱重工 総合研究所との連携
三菱重工 総合研究所の最先端試験設備、分析設備、技術力を活用し、製品の基礎研究、要素研究も行っています。
三菱重工サーマルシステムズ開発試験棟
開発試験棟を枇杷島製作所内に新設、業務用冷熱製品のさらなる開発力強化へ
三菱重工サーマルシステムズ、世界各国の地域ニーズに応えた製品開発体制に
2020年10月に新たに試験棟を設立したことにより、既存の開発試験棟とともにグローバル市場で展開する業務用冷熱製品の開発・市場投入を加速します。
新試験棟では、世界各国の異なる気象条件や環境規制などに対応した業務用大能力製品の各種試験室を設置しており、高効率のビル用マルチエアコンや工場等向けパッケージエアコン、業務用冷凍機や業務用給湯ヒートポンプなど大型の業務用冷熱製品のさらなる開発が可能となります。
世界人口の増加や都市化の加速、環境規制の強化、さらには温暖化による気象条件の変化などにより、世界の空調市場は今後ますます拡大していくと考えられています。また、各国の異なるニーズにより細かに対応していくには、それぞれの地域に適切な製品の開発が必要不可欠です。
三菱重工サーマルシステムズが有する省エネかつ環境性に優れた製品ラインアップは、世界でも競争力の高い製品であり、地域ごとのニーズに対応することでさらなる需要増を見込んでいます。開発試験棟の増強を弾みとして、一人ひとりのお客様に寄り添った技術・製品開発に取り組み、特長である冷熱事業領域の広さを活かしたシナジーによる総合技術力で、お客様の多種多様なニーズに応じた最適なサーマルソリューションを提供していきます。