品質への信頼を守る
品質保証部品質保証課空調機チーム 表 智博
三菱重工サーマルシステムズの製品品質が確保されているかを、第三者目線でチェックする品質保証課。
表さんは入社後、品質保証課に配属され3年目を迎える。
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品質保証部品質保証課空調機チーム
表 智博
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2020年
入社。品質保証部品質保証課空調機チームに配属- 2022年現在
- 現在携わっている部署と仕事内容を具体的に教えてください。
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製品の品質を守るため、あらゆる角度から
検証・評価・分析をし、適正なジャッジを行う三菱重工サーマルシステムズの製品品質が確保されているかを、第三者目線でチェックする品質保証課。表さんは入社後、品質保証課に配属され3年目を迎える。
現在はルームエアコンを担当し、クレーム対策の反映、及びクレームを未然に防ぐ活動に力を入れている。「製品の安全性、性能や振動、音、においなど、法規及び社内基準をクリアしているかをチェックします。測定した数値が基準をクリアしていても、音が気になったり、感覚的な要素もあるので、根拠が明確であることが重要なんです。
まだ配属3年目の若手ではありますが、製品試験の合否ジャッジは私に委ねられています。もちろん責任は重大です。ですが若手だからこそ“既成概念にとらわれず”気付く視点もあると思っています。
そういった自分の感覚も信じて、より確かな品質が守れるよう仕事に取り組んでいます」
- 仕事へのこだわりや自信があるポイントを教えてください。
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改善点をスムーズに伝えられるよう
海外製造拠点とのコミュニケーションを密に品質保証の仕事には、海外の製造拠点やサプライヤの監査などもある。定期的に監査を行い、ネジ1本であっても品質が保たれているかをチェックしている。チェック結果に不適合があった場合は、「なぜ起こったのか」を実際に自分の目で見て確認することを常に意識しているという表さん。
「不適合があった場合、まずは他部署で調査を行います。でも例えば異常音がするという現象があったとき、私も実際にその音を聞かないと分かりませんし、説明もできません。実際に自分の目や耳で確かめて、なぜそういったことが起こったのかについては、根気強くアイデアを出しながら、その現象の解明に努めています。
また、改善点が見つかっても、実際にどんな工程で作られているのかを理解していないと、改善の仕方・手法をうまく伝えることができません」その理解を深めるためには、製造拠点が海外であろうと足を運ぶという表さん。
「先日はタイの工場へ足を運びました。生産工程の確認もできましたし、理解は格段に深まったと思います。
また、現地スタッフとの交流も図ることができ、改善点の細かいニュアンスなどを伝える際の意思の疎通も、以前よりスムーズになったと感じています。今後も製造拠点とのコミュニケーションは密にして品質の高い製品をお客様に提供していきたいです」
- 今後の目標や展望を教えてください。
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3年後、5年後のお客様の信頼を獲得するため
第三者目線を持ちながら積極的に提案していきたい「もの作り」に関わるエンジニアとして、今後も自分の目でみて、ものに触れて、経験や知識を積み重ねていきたいという表さん。
「品質保証は、設計のようにゼロからイチにする仕事ではなく、現在世の中に出ている製品や、これから作る製品をどう良くしていくかを考える仕事。形として直接何かを残すことはできませんが、私たちがいなければ、三菱重工サーマルシステムズの製品の品質は守れません。3年後、5年後のお客様の信頼を獲得するために、今、私たちが頑張らなければならないと感じます」「入社3年目であり知識も経験も浅い若手社員ですが、製品への先入観のない、よりお客様に近い立場として今後も第三者目線で積極的にチェックしていきたいです。品質保証はいわば社内の“最後の砦”。今後も引き続き、製品品質の維持・向上に努めたいと思っています」