主要技術
1.大規模高速流動解析技術
2.最適化設計技術
3.レーザ可視化技術
4.極低温技術
開発事例
1.地球環境・エネルギー問題に貢献する高性能ガスタービンの開発
燃焼温度1700℃級の発電⽤ガスタービンの開発研究を推進し、その成果を最新鋭の1600℃級(J形)ガスタービンに適⽤しました。今後、CO2排出量の抑制を狙った⽔素燃料への対応や⾃然エネルギー⽐率の増加に備えた急速負荷変動に対応した⾼性能な次世代機の開発に参画していきます。また、次世代の航空エンジン⽤ガスタービンの開発にも研究・設計の両⾯で取り組み、脱炭素社会の実現に向け貢献していきます。
2.エネルギー回収効率向上に貢献する700bar超高圧コンプレッサの開発
EOR(Enhanced Oil Recovery)やCCS(Carbon Capture and Storage)を⽬的としたプラント向けに超⾼圧⼀軸多段遠⼼コンプレッサ(吐出圧⼒700bar)を開発しました。コンプレッサはプラントの⼼臓ともいえる機器で、数年間連続運転されるため、内部流動を詳細に評価する⼤規模CFD技術を駆使し、⾼い流体性能と励振⼒抑制性能を実現しました。コンプレッサはオイル&ガスの井⼾元から⽯油化学分野まで、社会基盤を⽀える様々なプラントで活躍しています。
3.自動車の燃費低減を実現するターボチャージャの開発
1000℃に達する⾼温の排気エネルギーを利⽤して圧縮空気をエンジンに送り込むターボチャージャは、激しい加減速・⻑時間運⽤といった厳しい環境で⾼性能を要求されます。また近年は⾞両の電化が進み、ターボの⼀部を電動モータで駆動するシステムも開発中です。内部流動を詳細に評価する⼤規模流動解析技術と流体性能・振動・強度など広範な分野を網羅する実験技術により、実環境での⾼性能・⾼信頼性を実現し、⾃動⾞の燃費低減に貢献しています。
4.環境負荷低減に貢献する舶用LNG燃料供給装置の開発
LNGは⼤気圧下で約-160℃の極低温流体であり、舶⽤燃料分野において燃料油に替わるクリーンな燃料として、コンテナ船、フェリーなどの船舶への適⽤が現在拡⼤しています。ロケット開発等で培った極低温技術を適⽤し、ハンドリングが難しいLNGを実際に使った極低温環境での実験評価・システム検証技術を駆使することで、舶⽤向けLNG燃料供給装置の開発に貢献しています。