主要技術
1.ICTを活用した生産性・製品信頼性の向上技術
ICT(AI、ビックデータ、VR/ARや3D技術など)を活⽤した異常予兆検知、性能モニタリング技術運転状態を遠隔で監視し、製品の運⽤性改善やユーザーの運転を⽀援する技術
2.高効率・高精度な材料検査技術
超音波、渦電流、X線、光などを駆使して、材料欠陥を非破壊で検出する技術
高い精度を維持して効率を最大限高めた自動検査技術、信号処理技術やロボット技術
3.材料の損傷状態・余寿命評価技術
クリープ環境下で使用された材料の組織や物性値の変化から、残された使用可能時間を推定・評価する技術、最適なメンテナンス計画を立案する技術
4.市場、顧客分析技術
PEST(政治、経済、社会、技術)、3C(市場・顧客、競合)などの各種フレームワークを⽤いた市場分析や新フレームの構築、VOC(Voice of Customer:顧客の声)から真の顧客ニーズを抽出する技術
開発事例
1.ICTを活用した製品性能や運用の最適化技術
機器の物理モデルに、AIやIoT等のICT技術を組合せ、製品の性能・運⽤の最適化を提案しています。
たとえば、プラントの運転情報を遠隔監視し、データ分析により重⼤トラブル発⽣の予兆を早期に発⾒するシステムの開発に取り組んでいます。⽔質情報から異常(予兆)を診断し、⼈間ドックに類似した診断書を作成して、必要な追加検査の推奨を⾏うシステムを構築し、機器腐⾷等の⽔質に関連するトラブルの未然防⽌に寄与しています。
2.自走ロボット・ドローンなどを活用したメンテナンス技術開発
広範囲のプラント設備点検作業における管理コスト低減や⼈⼿不⾜対策として、⾃⽴移動型のロボット技術の開発を進めています。また、⾼所や過酷な作業環境での、作業員の安全確保・⾜場の仮設などの付帯作業レスを⽬的に、ドローンを活⽤した点検・検査技術の開発を進めています。
3.蒸気タービンの翼溝検査技術
蒸気タービンの翼は、ロータの溝にはめ込む構造です。これまでは、全ての翼を取り外したのちに、磁粉探傷で翼溝部に発⽣するき裂の有無を確認していましたが、翼の取り外し作業に⻑時間を要していました。そこで、翼を装着した状態のまま、翼溝部の損傷を評価可能な⾃動スキャンUT装置を開発し、タービンの安定操業に貢献しています。
-
ものづくりの価値の他の技術